今回インタビューしたのは商学部3年のFathya (通称ティア)さん。インドネシアからの留学生です。ご家族の都合で、小学生2年生からの3年間を、日本で過ごしました。この経験から日本への思いが強くなり、一橋大学へ入学。前編と後編に分けてお届けします。前編は、小学生時代から一橋大学入学までについてです!最後には、ティアさんからみた日本の特徴についても、お話しいただきました!

人生の転機となった、日本への引っ越し

インドネシアのバンドンで生まれ育ったティアさん。小学2年生の時、お母様が日本の大学院で学ぶことになり、ご両親と家族3人で日本へ越してきました。高知県土佐山田町(現在は香美市)で、3年間を過ごします。自然豊かで美しい場所だそうです。小学校の1クラスは10人ほどしかいない小さな町で、温かい地域コミュニティの中で過ごしました。

初めは、日本語が分からず苦労したそうです。日本に来た当初は、簡単な自己紹介くらいしかできませんでした。

「学校の授業についていくのが大変でした。初めは算数しかできなかった。
それも、数字のみの計算式だけ。文章問題は苦戦しました。
なにせ数字しか読めないから、足すのか引くのかが分からない!
初めのうちは、『+とー』を適当に当てはめて解いてました(笑)」

しかし驚くことに、3ヶ月後には問題なく会話できるまでに成長したそうです。すごいですね!こうして家族の中で一番日本語が得意になったティアさん。学校で配られたプリントは、自分で内容を翻訳してご両親に伝えていたそうです。小学生ながら、とてもしっかりされていたことが伝わってきます。小学校の先生や生徒とも、すぐに打ち解けたそうです。

「イスラム教を信仰している関係で、給食の代わりにお弁当を持参していました。
でも、デザートが出た日には、先生が自分の分を私にくれて、それが嬉しかったのを覚えています。」

とても素敵なエピソードですね。

「ヒジャブをかぶっていたりと、周囲と異なる部分もありましたが、差別を受けたことはなかったですね。日本での3年間は、とにかく楽しかった!」

そう語るティアさん。休みの日は、よく田んぼに入って遊んでいたそうです。

「一度、自転車のハンドルから手を離し、目をつぶって乗っていたら田んぼに落ちたことがありました(笑)今でもすごく覚えています。」

これはかなりの衝撃エピソードですね(笑)日本での生活を心から楽しんでいたことが伝わってきます。

日本への留学を目指し、猛勉強の日々

3年間日本で過ごした後、インドネシアへ帰国。中学・高校時代はインドネシアで過ごしました。幼少期の楽しかった思い出から、「日本の大学に行きたい」という思いがずっとあったそうです。やがて、日本への国費留学生になることを志すようになりました。まずは、「留学プログラム」に入るために猛勉強。努力の甲斐あって見事合格し、プログラムの生徒となりました。

しかし、これで終わりではありません。自分の行きたい大学へ進むためには、「日本語学校プログラム」にて1年間、勉強する必要があります。もともと、ビジネスに興味があったティアさんは、商学部が有名な一橋大学を志望するようになりました。

このプログラムでの授業は、日本語が中心。なんと高校日本史の授業もあったそうです。ここでモチベーションを保ち、勉強し続けることは、そう簡単なことではありません。そんな中ティアさんはたゆまぬ努力を重ね、見事一橋大学商学部への切符をつかみ取りました。

【番外編】〜日本のあれこれ、きいてみた!~

Q.日本の好きなところは何ですか?

A.たくさんあるけれど、特にブックオフが大好き!まず、中古の本がかなり綺麗な状態で売られていることに驚きました。

小学生の時から、日本語の本を読むことが大好きなんです。でも、インドネシアでは日本の本は高級品。日本で買うより何倍も高いんです。ブックオフでは、綺麗な本をとても安く買うことができるので、初めて行った時は感激しました。

Q.日本に来て、びっくりしたことは?

A.みんな時間をしっかり守ることかな。インドネシアでは、集合時間ぴったりにくる人はまずいないです(笑

あと、小学校に必ずプールがあることにも驚きました。水泳の授業が必修なのは、世界的にみても珍しいと思います。日本の水泳の授業が大好きでした!

Q.日本の生活で苦労することは?

A.礼拝の場所の確保には苦労しています。イスラーム教徒は、1日に5回礼拝をします。
一橋には礼拝室が設置されていますが、日本全体としては、礼拝のためのスペースがまだまだ少ないです。特に一日中外出する時は、礼拝の場所を探すのが大変。礼拝スペースがない場合は、公園などでお祈りすることが多いです。

Q.日本で印象に残っている観光スポットは?

A特に鎌倉は楽しかったです!海がとても綺麗だし、日本の文化を感じられる素敵な街です。あとは、ひたち海浜公園のネモフィラも印象的!一面ブルーの花畑はとても美しくて感動しました。


ティアさん、本日はありがとうございました!生まれも育ちも日本である筆者にとって、ティアさんのお話はとても新鮮でした。

次回後編では、ティアさんが大学で頑張っていることや、将来の夢について伺います。
お楽しみに!

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