エンカレッジとは

北川:本日はエンカレッジの担当者として取材を受けてくださり、誠にありがとうございます。

まず、エンカレッジのご紹介を岳さんの方からお願いいたします。

岳:一言で言うと、就活を終えた学生が行う無料の就活支援団体です。
教育やキャリア支援を通して、日本の変革を促すという大きなビジョンを掲げ、次世代の学生からより良い未来を作るというミッションを持っています。

具体的には、就活生に対して大きく3つのサービスを提供しています。
1つは、1対1の面談を通して、一橋生が本当に目指したい就活のプランやキャリアのパスを支援すること
2つ目には、エンカレ主催の勉強会、GD会を通して様々なサポートをすることが挙げられます。
3つ目には、企業との連携を通してセミナーや選考会を提供することで、キャリア支援をしていることが挙げられます。

そのほかにも、メンターによる模擬面接やES添削を行っています。

北川:続いて、現在の岳さんのエンカレッジでの仕事内容について教えてください。

岳:私は、UA新規ユーザー獲得という部署に所属しています。エンカレッジを一橋の学生に認知してもらうのと同時に、新規ユーザーの獲得につながるようなサービスを提供することを仕事にしています。

北川:岳さんご自身はなぜ、このエンカレッジにメンターとして参加されているのでしょうか。

岳:メンターになったきっかけとしては、自分自身、エンカレッジを利用していた時のメンターの方に大変お世話になったことが挙げられます。その先輩からメンターに誘われたことがきっかけとなりました。

エンカレッジに参加しようと思った理由は主に2つあります。
1つ目の理由としては、エンカレッジについて深く知る中で、団体にとても魅力を感じたことが挙げられます。
昨年、私自身の就活の際に、1対1の面談などでとてもお世話になったこともあり、来季は自分がエンカレの力になりたいと考えました。

2つ目として、社会人になる前に新しい学生団体に入って新しい友達を作りたいという思いがあったことです。実際に入ってみると、エンカレのみんなはとても優しくて親しみやすい人ばかりでした。利益を追求する形ではなくて、普通の友達として楽しく活動することができるのが、もう一つのモチベーションかなと思います。

「とりあえずコンサル」でいいのか

北川:それでは岳さんご自身の就活の体験談についてお聞きしたいと思うのですが、岳さんは中国からの留学生であり、学部卒業後は経営管理研究科に進まれました。修士に進学された経緯も含めて、ご自身の就活のスケジュールを聞かせていただけますでしょうか。

岳:そうですね、私は学部3年生の時にも就活をし、そこでITコンサルの内定を得ることができました。しかし、「本当にやりたいことなのか」「5年後、10年後なりたい姿になれるのか」ということを考え、もう一度考え直すために一橋大学の経営管理研究科に進学しました。

修士時代の就職活動に関しては、昨年の4月から本格的に就活をし、12月に就活が終わりました。

4月-5月に就活軸の明確化を自分の中で行いました。
6月からは面接やGD(グループディスカッション)に参加し、8-10月の間に合計5社のインターンに参加しました。
インターン終了時点で外資系の消費財の会社の内定が出ましたが、その後本選考、最終面接に進んだ会社もあったので、軽い気持ちで参加しました。
結局インターンで内定が出た外資系の消費財の会社の志望度が高かったので、そこで就活を終えました。

北川:就活軸を明確化される中で、岳さんが重視されたことなどを教えていただけますでしょうか?

岳:頂いた質問にお答えする前に、学部生の時の経験をお話しした方がいいかと思います。
学部の3年生の時に一度就活をしました。夏インターンなどでは、少しでも興味があるところにエントリーシートを出していました。結果として、当時はITコンサルから内定をいただきました。
ただ、「本当にコンサルがいいのか」「ITが好きなのか」というところに疑問を持ち、もう少し判断するための時間が欲しいということで修士に進みました。

今回は2度目の就活になるので、どのような就活をしたいのか、どの部分にチャレンジしたいのかなどについてある程度前回の就活の際に経験したことや考えていた蓄積がありました。ですので、就活をする上での軸を決めるのにそこまで時間はかかりませんでした。

明確な就活軸を持った上で、志望業界の中でも具体的に、どの企業がいいのかについて判断していきました。

また、自分の中で「こういう特性のある企業には行きたくない」という気持ちが明確にありましたので、その気持ちに素直に従ってエントリーシートを出す企業を決めていきました。

北川:お話にもあがりましたが、岳さんご自身が就活される上での、就活の軸などがあれば教えていただきたいです。

岳:私の場合は3つの就活の軸がありました。

1つ目は、その企業がグローバルであるかどうか
2つ目は、自己成長ができるのかどうか
3つ目は、フラットな環境かどうかです。

1つ目の部分に関しては、私自身中国出身で日本への留学生であり、修士時代には海外での留学も経験しました。私自身の思いとして、グローバルに展開している企業で働きたいという気持ちがありました。

2つ目は自己成長できる環境であるのか、自分のやりたいことを通して成長できるのかどうか、若手でも裁量権を持ちながら仕事を進められるのかどうかについては重視していました。

3つ目は個人的に上下関係的なものがすごく苦手ということもあり、敬語をあまり使わなくてもいいというような部分を重視していました。

この3つに、外コン、外銀、外資の消費財メーカーは合っていると考えていました。

その中で、二つ目の自己成長の部分を重視していました。
企業訪問やOBOG訪問、インターンを通して実際に働いている方から直接お話しを聞いた上で1年目や2年目の仕事内容を比較し、若手でもチームをリードできるのが外資系の消費財メーカーだと考えました。

コンサルの場合は、「周りが言っているから」とか「グローバルだから」という理由でインターンなどに参加しました。

ただ、就職活動を進めていく中で、私は0から1を作るような仕事がしたいということに気づきました。

コンサルの場合には、インターンに参加する中で、0→1を作る仕事というよりも、0→0.5ぐらいではないかと感じました。自分の成果や努力がやりたい方向性まで進むのかというと、必ずしもそうではないと感じました。
インターンや面接などを通してもやはり合わないなと感じ、志望度が下がっていきました。

自分の提案を実行していくことは多くないですし、提案がクライアントの企業に採用されるかどうかさえわかりません。

外銀のなかでは、IBD部門を考えていました。最終的に内定をいただいたのは、FAS系の会社様でした。1つの銀行様からインターンを経て優遇をもらうこともありましたが、
消費財メーカーの企業様の方が自分のやりたいことにあっていると感じました。

1日で全てのことに手を広げない

北川:岳さんが就活される中で一番苦労された点について教えてください。

岳:一番苦労したのは就活と修士の授業と8月の修士論文と留学準備と2つの長期インターンを掛け持ちしていた時期ですね。
私は、修士の2年目にデンマークへの留学をしました。そのため、その前の年に修士論文を書き上げる必要がありました。

この時期は精神的にも、身体的にも大変な時期でしたが、そんな時期だからこそ自分の目標を明確にして生活していました。

北川:なるほど、想像できないほどハードなスケジュールだと思いますが、時間管理の部分で、岳さんが大切にされていたことはありますでしょうか。

岳:私は1日に多くのことを詰め込みすぎないことを意識していました。
1日に行うのは2つか3つまでで、全てのことを1日でやるのは避けていましたね。
例えば、月曜日には学校の勉強の準備と修士論文、火曜日には留学の準備とインターン、その翌日に修士の勉強とインターンをするなどして、取り組まなければいけない全てのことを1日に詰め込むことは避けていましたね。
全てのことには集中できないので、1日1日のやることを明確にしていました。

選ばれるだけでなく、選んでいる

北川:岳さんは、ご自身の強みはどんな部分であると考えていらっしゃったのでしょうか。

岳:私の強みは母国語である中国語と日本語、英語を話すことができることです。また、色々な国で生活してきた経験から多角的に物事を考えたり、分析したりすることができます。この強みと志望する企業がマッチングするように考えていました。

北川:自分から、企業側が求める人物像に合わせていくというよりも、岳さんご自身の強みや企業に求めることとマッチした企業に応募していったということでしょうか。

岳:そうですね。我々就活生は企業に選ばれるのみならず、企業と就活生の両方が選ばれているのだという思いでインターンなどに参加していました。

院生と学部生の就活の違いは

院生と学部生の就活の違いは

北川:修士の学生と学部の学生で企業や面接官からの評価されるポイントが変わることや、企業側の扱いに関して違いを感じることはあったのでしょうか。

岳:前提として、業界によっての違いもあると思いますし、私個人の体験ベースになってしまいます。私の場合は、ほとんど外資系しか見ていなかったのですが、外資系に限ってみると学部生と修士での扱いの違いは感じませんでした。

ただ、院生の就活生として違いを意識した点は2つありました。

1つは、仲間がいない状態で就活をしなくてはならないということです。
学部生の場合には、周りの大半の人と同じような流れ、スケジュールで就活を進めていくので共に頑張る雰囲気があると思います。

しかし、修士、特に、MBA(経営管理研究科)の場合は社会人の方も多いので、一緒に就活を頑張るという雰囲気は薄かったです。

2つ目は、院生だからこそ明確な志望理由が求められるのではないかと考えていました。

学部生の頃は若いので、まだ経験が浅いのでそこまで明確に志望理由がなくても良いのではないかと思いました。

院生の場合ですと、自分の強みがどこにあるのかや、自分がなぜその企業、分野で働きたいのかなどについて面接官などに伝えるコミュニケーション能力が必要なのではないかと考えています。

ただ、そこまで大きな違いがあるとは思いませんでした。

就活のスケジュールについても、学部生と院生でほとんど違いがないという感じですね。

10年後に後悔しないキャリア選択を

10年後に後悔しないキャリア選択を

北川:最後に就活生へのメッセージをお願いします。

岳:5年後10年後に後悔しない就活を今の時期に考えることが重要だと思います。

メンターとして面談してみて強く感じるのですが、就活生なので早く内定をもらいたいという気持ちが強いように感じます。

もちろんその気持ちは必要なのです。しかし、自分がやりたいことと目指している企業のやっていることが一致していない人や、周囲に流された企業選びをしている人が多いのではないかと感じています。

就活生として感じたのは、仮に内定をもらった企業の仕事が今はそこまで興味を持てない仕事でも、働き出すうちに好きになるかもしれないと考える人が多いです。
実際には、人の好き嫌いは変わりにくいと思っています。過去に嫌だったことは今もやりたくないですし、今嫌なことは将来も嫌だということです。

本当に自分がどんなことをやりたいのかが少しでも明確になっていたら、その道を進むのが良いのだと思います。
その好き嫌いを判断する場が、就活だと思います。

その内定先で働くことを通して、自分の未来がどうなるのか、キャリアパスがどうなるのかを考えたほうがいいと思います。

結論としては、内定をもらうことを最終的な目標にするのではなくて、10年後に今のキャリア選択に後悔しないのかどうかを基準にして選ぶべきだと思います。

北川:本日は貴重なお話をありがとうございました。

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北川諒

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