現役の一橋生に受験生時代の勉強法についてどこよりも詳しく、お話を聞くこの企画。

今回は、一橋名鑑のライターでもある商学部3年生の札場さんに夏休みの勉強スケジュール、勉強時間についてお伺いしたいと思います。

千葉県立船橋高校出身の札場さん。受験生時代にコロナ禍が直撃し、例年とは異なる受験勉強を強いられたのだそうです。受験生時代の勉強方法や考え方を深掘りしてお聞きしました。

スタディサプリで現役合格

北川)本日はよろしくお願いいたします!

早速ですが、受験生時代に塾などには通われていたのでしょうか

札場)塾には通っていませんでした。

基本的には、家のなかでスタディサプリの映像授業を見て勉強していました。

私の受験の年はコロナ禍が直撃した年でした。今回の取材は「夏休みの勉強法」ということですが、2月から5月頃まで休校になっていた期間が長く、逆に夏休みは例年通りに勉強することはできなかったので、コロナの休校期間に実践していた勉強についてお話しできればと思います。

北川)それでは、コロナの休校期間の前からお話をお聞きしたいと思います。

休校期間前の段階での成績は良かったのでしょうか。

札場)学校の定期テストの成績は良かったですね。クラス1位、2位を争うぐらいでした。

ただし、学校外で受ける模試などはあまりよくなかったです。

特に数学が苦手でした。

社会科科目は世界史選択だったのですが、公立の高校に通っていたために2年生が終わった段階で全範囲の半分も到達しておらず、模試の成績もあまり奮いませんでした。

その時期の河合の記述模試で世界史の得点が100点満点中8点だったことをよく覚えています(笑)。

その時は、「数学もできないし、世界史もできない」と感じてとても焦っていたことを覚えています。

コロナ禍で猛勉強

北川)次に、コロナの休校期間中の勉強について教えてください。

札場)前述の通り、当時はものすごく危機感を感じていたので、休校期間に入ってすぐにスタディサプリを使い始めました。

あの時は授業もなかったので、学校の授業の代わりにスタディサプリの授業を見ていました。

勉強する際に気をつけていたことは、学校の時間割と同じように勉強することでした。

具体的に言えば、学校が8:30に始まるのに合わせて、そこからお昼休みや晩御飯、お風呂の時間などを除いて50分勉強したら10分休むサイクルを繰り返していました。

晩御飯の時間やお風呂の時間など勉強以外の時間は基本的にリラックスして過ごしていました。当時、お風呂で大声で歌うのがストレス発散になっていて、家族には「うるさい」とよく注意されました。

11時か12時頃には勉強をやめて、寝る前の1時間だけはYoutubeを見て過ごしていました。

休憩となる科目を

北川)なるほど、メリハリが大事ですね。受験生にとってはスマホとの付き合い方も重要だとは思いますが、札場さんはどのようにしていましたか。

札場)私は、タイマーの替わりとしてスマホを使っていました。ただし、SNSやゲームの類はほとんどしていませんでしたね。寝る前の1時間だけはYoutubeを見ていましたが、その他の時間でスマホをいじることはほとんどありませんでした。

勉強に疲れてスマホに手が伸びてしまう人もいるかと思うのですが、僕はそんな人には勉強に疲れた時に勉強できる「休憩となる科目」を見つけることをお勧めしています。

北川)勉強して疲れた頭が休まらないのではないかと思う人もいると思いますが、「休憩となる科目」について教えてください。

札場)普通なら勉強した頭を休めるためにゲームやSNSなどの娯楽に手を伸ばしてしまいがちですよね。ただ、勉強で使う脳みそってそれぞれの勉強によって違うと思うんです。

例えば、僕の場合は数学が「休憩となる科目」だったんです。最初の頃は数学が大の苦手で、、個人的には数学はできなければ一生できないけど、コツを掴むことができれば、どんどんできる科目だと思っています。英語をやっていて疲れた時に数学の問題を一問解いてみると頭が切り替わってとても良かったですね。

受験期の後半になると、今度は世界史がすごく息抜きになっていましたね。

北川)なるほど、一定以上知識を積み上げた後に生じる「楽しい」と言う感情を上手く使って勉強してあげると言うことですね。

英単語はターゲット1800で十分

北川)各教科の勉強していた中身についても教えていただけますか。

札場)英語は、単語の知識が圧倒的に足りていなかったので、『ターゲット1800』という単語帳に毎日取り組んでいました。1日100語を覚えて、その翌日にテストして、また覚えてというのを繰り返していました。単語に関してはこれで十分でしたね。

長文の読解に関しては高校1年生の頃から溜め込んでいていた進研ゼミの英語長文に取り組んでいました。これに関しては、正直なところ教材はなんでもいいと思っています。大事なのは最初の意味がわからないときにどれぐらい苦しみながら理解しようとするかだと思います。

その努力をした後に初めて日本語訳を読む経験を積むことが大事だと思います。

その他には、シャドーイングに特に力を入れていました。

教材は、1年生の頃のコミュニケーション英語の教科書を使っていました。

やり方としては、CDを聴きながら英語の本文を見て、音声が流れてくると同時に口に出します。その次は、英語の本文を見ずに、音声が流れてきたと同時に口に出します。

その文章が理解できなかった時は、教科書を見て理解します。

英語の長文を読む際に必要なのは速読と精読ですよね。速読ができない理由は文章の途中で読み返してウロウロしてしまうからだと思います。

ただリスニングで長文を最初から最後まで流れで理解することができるようになれば、長文を読んでいても自ずと流れの中で各々の文章が理解できるようになるのではないかと思います。

北川)なるほど、そこまで徹底的にシャドーイングされている方は珍しいのではないかと思います。シャドーイングができればその他の技能も上がっていくのですね!

札場)数学に関しては、河合塾さんが出されている『文系の数学』という参考書を使っていました。この参考書が僕の数学に対する考え方を変えたと言っても過言ではないですし、多くの人に知ってもらいたいです。

内容としては、解法を丸暗記させるのではなく、それぞれの問題の解法についての解説が充実していました。「この問題で問われていることの本質は何で、だからこの操作をするんだ。」というように数学的な思考法について噛み砕いて解説されているものでした。

数学に苦手意識を持っている人はぜひこの参考書を使ってほしいと思っています。

世界史は資料集に情報を集約

世界史に関してはスタディサプリに本当にお世話になりましたね。

村山秀太郎先生という方が物凄い人で、「この人が言っていることを全て覚えれば受かるだろう」と思い夢中で講座を受講していました。

時間だけはあったので、スタディサプリの世界史の講座をみまくりましたね。

ただ、講座を受講しているだけでは駄目ですね。

資料集を使って視覚的に整理したり、どうしても覚えられない東南アジアの歴代の王朝などは何度も何度も口に出して、頭を使わなくても口から勝手に出てくるまでにしました。

後は、友達に教えるように独り言を言うのもおすすめです。

自分の言葉で説明できるようになったら覚えている証拠なので。

北川)なるほど。私もその「誰かに教えるように独り言を言う」ことは実践していました。そこで絶対突っ込みたくなるところがありますから、役割を変更して自分がその教えを受けている立場になって質問を自分に投げかけるとわかっているつもりで理解できていなかった部分が浮き彫りになりますよね。

ちなみに、資料集を用いて視覚的に理解するというお話が出ましたが、山川の教科書はどのように活用されていたのでしょうか。

札場)山川の教科書はほとんど使っていませんでしたね。今考えれば論述対策としてとても効果的だとは思うのですが、私は資料集に書き込みをするなどして情報を集約していました。

北川)そんなに書き込めるんですか資料集って?(笑)

札場)書き込めちゃうんですよ〜。ただし、書き込む際には全ての情報を書き込めないので、全ての情報の手掛かりとなるような情報だけ書き込むので、確認するときに全ての情報を思い出す必要があります。

北川)なるほど。重要な情報の断片を書き込み、それを確認して自分で何度も再構築することで覚えるのですね。

ちなみに国語の対策はどうされていたのでしょうか。

札場)国語の特に古典に関してはそもそも出来が良かった印象があります。単語だったり、古文に慣れる部分はそれまでの学校の定期試験対策をしっかりやっていたこともありそこまで国していませんでした。

一橋の二次試験の問題も基本的に現古融合文が出ることが多いので、学校でやってくれる共通テスト対策で大丈夫でした。

現代文に関しても、参考書は使いませんでした。

これといって対策はしなかったのですが、問題をたくさん解くのが大事だと思います。現代文の解き方も感覚だと思うんです。やっているうちに大事そうなところに線をひけるようになると思います。

線の引き方に関して、先生が教えてくれるのもあるけど、自分で読んで書き込むのが大事かなと思います。

北川)ありがとうございます。ここまでコロナ禍での勉強に関してお聞きしてきましたが、コロナ明けの模試の成績などはいかがだったのでしょうか。

札場)河合の記述模試を受験して英語は8割程度。数学はほとんど満点、世界史は範囲が全て終わっていなかったので6割程度でしたね。国語に関してはあまり覚えていないです。(笑)

その後の河合のオープン模試でa判定をとりました。

その時は英語も世界史もよくなかったんですが、数学が4完でした。数学が押し上げてくれましたね。

その後駿台のオープン模試を受けてb判定でしたが、そこまで落ち込むわけでもなく、復讐だけした感じでした。

北川)現役生としては余裕すぎるくらいに余裕ですね。正直言って羨ましいです。(笑)

本番は1日目に大失敗!?

共通テスト、その後の二次試験の結果はいかがでしたか

札場)共通テストは818点で9割ちょっとでしたね。

英語がリーディングが9割リスニングが8割

国語も数学も9割でした。世界史と倫理政治・経済がそれぞれ1問ミスでした。

理科基礎は取りこぼしてしまい7−8割ぐらいでしたね。

二次試験は1日目の数学で大ポカをやらかしましたね。(笑)

試験時間中は「いけるいける」って言う感じだったんだですが、試験終了後に自分で考え直したらポロポロミスが見つかりました。1日目が終了した後にTwitterで出回っていた答えを見てしまい、そこでもまた落ち込みましたね。

2日目の朝がすごく憂鬱だったことを覚えていますね。

本当に試験会場にいくかどうかさえ迷ったのですが、朝にたまたま眺めていた中国共産党の文化大革命の辺りの問題が世界史で出題されて、その部分が当日試験に出たことを覚えています。

合格発表までは落ちていると思っていたんですが、結果的には100点差で合格していました。

北川)余裕の合格といった感じですね。2日目に会場に行って本当によかったですね。

自己分析の時間を大切に

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

札場)就活じゃないですけど、一見遠回りに見える自己分析の時間がそれ以降の受験勉強全てにつながると思います。具体的には毎日自己分析するのがいいと思います。

国数英理科社会のそれぞれの科目を毎朝起きた時に頭に思い浮かべて、「この科目最近やっていないから勉強しよう」といった感じで常に現状の自分を分析するのが良いと思います。

受験勉強は夏で決まるって言われがちですけど、夏以降の時間の使い方も大事ですし、それはあなた次第です。

常に何をやるべきなのかを見据えて勉強を頑張ってください。あとは、最後は勉強を楽しめるようになったら受験勉強は勝ちですよね。数学のYoutuberなども活用しながら、「面白い、問題を解きたい」と思えるようになったら楽しめるんじゃないかと思います。

北川)本日は詳しい勉強方法から受験生へのアドバイスまでしていただきありがとうございました!


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北川諒

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