現役の一橋生に受験生時代の勉強法についてどこよりも詳しく、お話を聞くこの企画。

今回は、一橋名鑑の広報チームで活躍している商学部1年生の北原さんに夏休みの勉強スケジュール、勉強時間についてお伺いしたいと思います。

私立女子学院高校出身の北原さん。共通テストの結果を受けて受験する学部を変更したり、共通テスト後に全く勉強できない時期が生じたりと二次試験直前までスムーズにことが運ばなかったそうです。受験生時代の勉強法から1日のスケジュールまで詳しくお聞きしました!!

数学偏差値30から70へ

北川)本日はよろしくお願いいたします!

早速ですが、受験生時代に塾などには通われていたのでしょうか

北原)高1秋〜高2まで河合塾麹町校に通っていました。高3からは同じ河合塾の新宿校と池袋校に通っていました。一番お世話になったのは新宿校です。

北川)出身は私立女子学院高校と聞きました。出身高校での学年の中での順位や、クラスの中での順位などはどうだったのでしょうか?

北原)学年の中での順位等が出ない高校だったので詳細は分かりませんが、たぶん平均くらいです。

北川)受験勉強を始める前、もしくは始めた当初の得意科目、苦手科目について教えてください。

北原)得意だったのは国語でした。これは受験勉強を始めてから二次試験本番まで一貫していましたね。
受験勉強を始めた当初は苦手だったのは数学です。
高2の4月の模試で数学の偏差値30を叩き出したぐらい数学が苦手でしたが、高2の冬に国立大学志望に変更したため、高2冬〜高3春は数学をとにかくやっていました。典型問題が100問載っている参考書を何周もすることで高3の4月には偏差値70に乗るくらいになりましたね。
大量に問題を解くことも重要ですが、本当に苦手なうちは典型的なものをとにかく完璧にするところから入るのが良いと思います。

北川)高校2年生の4月の時点で偏差値30であったことに勇気づけられる受験生も多いのではないでしょうか!!
数学は典型問題をたくさん解いて試験の問題を解くための解法のパターンを身につけないと歯が立たず、ただ時間が浪費していくだけになってしまいますよね。

英数は基本の繰り返し

北川)その他の教科の成績はどうだったのでしょうか。

北原)私は二次試験の社会科目が世界史でしたが、この世界史は最後まで苦手でした。
塾で世界史を教えてくださった先生は、細かいところではなく全体的な世界史の流れを重要視していたこともあり、例えば中世とはどのような時代を指すのかを農民やローマ教皇、国王等のそれぞれの視点から考えることで大きな流れから歴史をつかむという方法で勉強していました。この方法は一橋の論述を解くことを考えると最適な勉強法だと感じます。

英語も受験本番まで得意とは言えませんでしたが、とにかく一度問題として解いた長文を覚えるぐらいまで読み返していました。これにより速読の力と重要な文法事項を長文から覚えられるので効率的でした。一橋の英語では癖のある問題はあまり出ず、時間が足りなくなることもないので、基礎的な文法や単語をやり込むことが大事だと感じています。

北川) 英語も数学と同様に基礎の徹底が大事なのですね!!それでは次に、各教科の勉強方法や使っていた教材についても教えてください!

北原)まず、英語からお話しします。
単語はターゲット1800をとにかくやりました。一橋はこれで十分だと思います。

私大対策用に鉄壁も買いましたが、半分ぐらいやって諦めました。

文法は頻出英文法語法1000を何周かしました。英文読解のためにポレポレをやったのと、長文は河合塾のやっておきたい長文700を秋ぐらいにやって、あとは塾の授業テキストや過去問を使用しました。

数学に関しては、東進の松田先生の典型問題Type100を完璧にしたあと同じ松田先生の最高の演習160やメジアン数学演習をやり、夏以降は文系数学の良問プラチカを使用しました。たくさんの問題を解くやり方ではなく、少ない問題数で基礎と応用を身につける方が自分には合っていたと感じます。

国語に関しては、苦手意識がなかったのであまり参考書を使用しませんでした。強いて言えば古文は読んで見て覚える古文単語315を使用し、漢文は高校で使っていた漢文必携を使いました。

世界史に関しては時代と流れで覚える世界史用語を使用して大きな流れをつかみ、よくでる一問一答で用語の確認をしました。

北川)ありがとうございます。英語の単語は『ターゲット1800』で足りるのかということに悩み、他の単語帳に手を出そうとしている受験生も多いかと思いますが、充分に足りるということですね!
『文系数学の良問プラチカ』は一橋生によくおすすめされている参考書ですよね!
私も使っていました!

生活のリズムを一定に

北川)次に1日の中での勉強時間や勉強スタイルについて、学校がある日とない日に分けてお聞きしたいと思います。

北原)学校がある時期には朝の6時に起床していました。朝家で勉強することはなかったですね。通学の電車で英単語や古文単語、高校の休み時間に数学の問題集、帰りの電車でまた単語等の暗記系、家に帰ったら塾の課題や英語の長文等に取り組んでいました。睡眠時間を確保したいタイプだったので夜遅くまで勉強することはなかったです。大体0時ぐらいには寝るようにしていました。

学校がない時期には夏休み等は塾の自習室を利用して9時〜15時ぐらいまで勉強していました。自習室にいる日はお昼ご飯を15分ほどで食べるようにし、その間も世界史の教科書等を読むようにしていましたね。
集中力が続かないタイプなので勉強する場所を変え、夜は自宅で勉強していた記憶があります。当日の朝に1日の勉強内容を決めてそれに従って勉強していました。起床する時間や就寝する時間は学校がある時期と変えないようにしていました。

北川)なるほど、学校がある日とない日でも生活のリズムは変えずに勉強されていたのですね。受験終盤になってくると焦る気持ちからついつい夜遅くまで勉強してしまい、逆に翌日の集中力が低下することもありますが、ペースを変えずに勉強されていたのは素晴らしいですね。

SNSアカウントを世界史専用に

北川)受験生はスマホとの付き合い方も一つの悩みどころではあるかなと思いますが、どのようにされていたのでしょうか?

北原)常にスマホは居間におくようにして、自分の部屋には持ち込まないようにしていました。SNSは消しませんでしたが、世界史の知識を呟いてくれるアカウントだけをフォローしたTwitterを眺めて、常に勉強できる環境を作っていました。

北川)「世界史の知識をつぶやいてくれるアカウント」だけをフォローされていたのですか!
SNSを開く習慣をやめられない人は多いと思いますが、SNSを見る習慣を止めようとするのではなく、そこで得る情報を全て世界史の知識にするのはいいですね!!

長い受験生生活でストレスが溜まることも多いと思います。何か息抜きはされていたのでしょうか?

北原)夏休みは夏期講習もありキツかったので、夜寝る前には必ず1時間ドラマやテレビを見るようにしていました。毎日1時間もと思われそうですが、これがないと正直メンタルが持たなかったと思います。私は勉強することが好きではなかったので、例えば世界史は歴史を元にした映画や舞台の映像を観るなど、できる限り楽しみながら勉強することで自分をだましていた感じでした。

北川)普段学習に使っている参考書や教科書などとは違った媒体で世界史の知識をインプットするのはいいですよね!世界史に出てくる人物に感情移入することで知識を吸収しやすくする効果もありそうです!

受験勉強を始められてからの模試などでの各教科ごとの成績の変遷についても教えてください。

北原)共通テスト模試は高3では4回受けましたが、平均偏差値は英語65、数学68、国語72ほどでした。この3科目は1年間通してあまり偏差値が変わりませんでした。
社会(世界史、倫政)と理科基礎は4月の時点でそれぞれ世界史55、倫政55、理科基礎50ほどでしたが、11月には世界史63、倫政60、理科基礎65ほどとそれぞれあがりました。
正直言って、一橋はあまり共通テストの配分が高くないので、あまり力を入れていませんでしたね。

記述模試は高3では3回受けましたが、5月→10月での偏差値の推移は英語:65→69、数学:72→78、国語:67→66、世界史:52→57でした。

一橋オープンに関しては少し曖昧な記憶頼りですが、世界史が全くできなかったのを覚えています。数学は3完して偏差値は65を超えていました。ただこの頃は社会学部志望だったので、社学の判定はCでしたね。

北川)国語以外の教科も充分得意なように見えてしまうのですが,,,(笑)

社会学部から商学部へ変更


北川)共通テスト・二次試験本番の結果はどうだったのでしょうか?

北原)共通テストは全体で83%でした。生物基礎で失敗し、共通テスト2日目の夜に願書を出す学部を社会学部から商学部に変更しました。

社会学部は数学の配点が低かったため、それまで得意科目だったこともありほぼ過去問に手をつけていなかったのですが、ここからほぼ数学漬けの日々を送りました。ただ直前に学部を変更したこともあり一橋の数学に対応しきることができず、二次試験は数学はあまりうまくいきませんでした。国語と英語がそれぞれ6割5分ぐらいで耐えたという印象でした。

世界史は大問2でアフリカの問題が出て、散々でした。成績開示をして計算してみたのですが、社会学部なら大差で落ちていました(笑)

北川)社会学部から商学部だと配点が大きく変わってきますよね。その状況から商学部に変更するのは相当な勇気が必要だったのではないでしょうか。
結果として、受験する学部を変えたことが功を奏したのですね!

自分のタイプを知る機会に

北川)受験勉強をしてよかったなと思うことはありますか

北原)受験が終わってまだ半年ほどなので、あまり良い思い出には消化しきれていないのですが、受験生という状態に追い詰められたことで自分がどういうタイプの人間なのかを知ることができた気がしています。例えば私の場合、自分が疲れた時には一旦やめた方が結果的に効率よく行くタイプだと気づくことができました。でも今はまだ苦しかった記憶が大きいです(笑)

北川)最後に受験生活を送る上でのアドバイスなどをお願いします!

北原)受験生は自分と向き合うような時間が多いと思いますが、体力と精神が限界を迎える前にちゃんと休むことを大切にしてほしいです。実際私も、共通テストから二次試験までの期間にそれまで溜めてきた精神的な疲れが出てしまい、1分も勉強できない日もあったほどでした。しかしそこで自分を責めすぎるのではなく、今日は休んで明日からこうやって勉強すれば今日の分を取り返せる、と常に前向きに考えることで、また意欲を取り返すことができました。辛い時間も多い受験生ですが、その後の大学生活を日々妄想しながら、そして時には休みながら、最後まで諦めないでいてほしいと思います。応援しています!

北川)本日はありがとうございました!


一橋大学への受験を検討している方にはこちらの記事も!!

この記事を書いた人を知る

北川諒

このライターが書いた記事をもっと読む