今回インタビューしたのは、韓国からの留学生で商学部3年の安永殷さん。

幼少期から小学4年生までを日本で過ごされ、大学受験を期に再び日本へ。

現在は、ご自身で設立された韓国人留学生のコミュニティの運営に携わられています。

安さんから見た日本と韓国の違い、そしてご自身で運営されているコミュニティへの思いを聞きました。

生まれてから小学4年生まで、日本で生まれ育ったという安さん。韓国での高校生時代に「留学をしたい」との思いを抱いていたそうです。

第二言語で日本語を学ばれていたことや、日本に単身赴任していた父の存在もあり、日本への留学の道を進みました。

一橋大学を選んだ理由は、小規模でゼミが充実していることに魅力を感じたからだそうです。

安)  日本の大学も韓国の大学もどちらも人数の規模が大きいのが普通だと思うんですけど、一橋の場合は人数が少ないですよね。その分、学部の仲間とかみんなと仲良くなれるのではないかと思いました。実際に商学部で学ぶ中でその考えは間違っていなかったことがわかりました。

北川) 一橋大学の中でも特に商学部に惹かれた理由などがあれば、教えていただけますか?

安) 商学部は特にゼミも充実しています。その点に魅力を感じていました。それは入学後も間違っていなかったと感じています。

 これは、当たり前かもしれませんが、留学後にこれまで知らなかったたくさんの方に出会えたことも、留学して良かったと感じる理由の一つです。

2019年に一橋大学に入学された安さん。大学2年生に進級するタイミングで、韓国での2年間の兵役を経験されました。

2年生の夏頃から澁澤塾主催で東京工業大学の学生と一橋大学の学生で行うTHIS (Tokyo Tech Hitotsubashi Incubation Square)というビジネスコンテストの運営に携わるなどされていたそうです。

北川) 2年生として日本に帰ってきた後になぜ、THISの活動に参加されたのか教えていただきたいです。

安) 2年生として日本に帰ってくると、1年生の時の友人たちは4年生で就活を終えていて、自分だけやばいなって思っちゃって、何とかして真面目なことをやらなければと感じました。色々見た中でビジコンが一番面白そうだなと感じ、THISに参加しました。

2.韓国人留学生の交流の場を

安) THISの活動が一区切りついたタイミングで一橋大学の中の韓国人の留学生を支援する取り組みを始めました。

北川) その取り組みについて具体的に教えていただけますか?

安) 一橋に来ている韓国人の留学生限定でコミュニティを作っています。月に1度の頻度で、韓国人の留学生だった先輩をお呼びして、日本に留学していた当時の悩みとか昔の思い出話をしていただきました。その他にも、講演会という形でBCGに勤められていた方をお呼びして、就活用のケース面接の対策などをしていただいてました。

コロナの影響もあり、お互いの存在を認知できていないほど関係性が希薄になってしまっていた韓国人同士で交流する場を設けようと考えたそうです。

北川) 留学生の方が日本にきて最初に共通して苦労することなどがあればお伺いしたいです。

安) 部屋を借りようと思ったら保証人が必要じゃないですか、連帯保証人をつけてもらわないといけないんですが、それが高額になってしまうんですよね。

他にも畏まった場面でなくても敬語を使わなければならない場面があると思うのですが、日本の友達とかは使い分けていて、それが難しいと感じました。

北川) 部屋を借りる際の問題はどのように解決されているのですか?

安) 例えば、日本に留学し、住む家を決める際にも寮に入るという選択をしなければ、部屋を借りる際にも連帯保証人をつけてもらう必要があります。

 ただ、留学生は日本で頼れる人がいない場合がほとんどなので、連帯保証人になってくれる保険会社のようなものを利用することになりますが、高額になりがちです。

北川)今紹介していただいたこと以外にも、留学生だからこそ直面する課題があるということなのですね。

安) 初めは、日本に来てまで韓国人同士で交流するのもおかしいかなと感じていました。

 しかし、学年が上がるにつれて日本人のコミュニティでも楽しめないとか、韓国人とも関わりがない状態で孤立していき、引きこもったりする人が学年が上がるごとに増えていく現状がありました。

 一橋に留学している自分の子供と連絡が取れないと、留学生の親から私たちのコミュニティに連絡が来ることもありました。

北川) なるほど、ある意味で留学生のセーフティーネットになりつつあるわけですね。

孤立した方々は日本で就活をせずに、韓国に戻られるということでしょうか。

安) 韓国で就活するとしても、東大や早稲田、慶應は知名度がありますが、一橋はあまり知られていません。一橋から韓国に行った先輩からの情報とかも孤立している人には届かないので、就活の際にも不利になるのできないのではないかなと考えています。

そういった境遇にある留学生の支援をしたいと思い、この活動を始めました。

北川) ありがとうございます。実際にこういったコミュニティで活動されてみてのメンバーからの反応などはどうでしょうか。

安) そうですね、喜んでもらえていると思いますし、そういう反応がもらえると、このようなコミュニティを作ってよかったなと思います。

北川)留学生の方の居場所を作ろうと奮闘されている安さんの優しいお人柄が伝わるインタビューとなりました!

本日は、お時間いただきありがとうございました!

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