見据える未来への課題

前回は音声コンテンツ市場の課題を書きました。

今回は私たちがこの課題にどう取り組み、どのような未来を作りたいのかお伝えできればと思います。

音声クリエイターが輝く社会を作る、という私たちのビジョンを実現するためにはいくつか乗り越えなければならない壁があるかと思います。

まず市場のパイの大きさ。そしてコンテンツの伸ばし方、マネタイズと続きます。

クリエイターに光を当てるために、まずはみなさんが日常的に音声コンテンツを楽しむような習慣・文化を醸成しリスナー数を増やしていく必要があるかと思います。現在Podcastを聞いている日本人は7人に1人と言われています。一方アメリカでは3人に1人、約9,000万人。この規模に、とは言いませんがせめて割合だけでも同程度まで引き上げていきたいです。

そのために必要なことはたくさんありますが、例えば以下のような項目が考えられるかと思います。

・幅広いジャンルでコンテンツ量を増やす

・コンテンツの質を上げる

・”Podcast”をもっと知ってもらう

などなど…

コンテンツの量・質を上げると聞くと、クリエイターを増やすことが先ではないか?と思われるかも知れません。もちろんその点は否めないですが、鶏卵の側面が大きいですしまずは私たちが出来ることから始める方が良いかなと考えています。

クリエイターを増やすには面白い・魅力的な市場だと感じてもらう必要があります。そのためには他の媒体と比較しても引けを取らない良いコンテンツが必要。良いコンテンツ、の定義は人によって異なるかと思いますが、私たちはより多くのリスナーが聞いてくれるコンテンツだと定義しています。

コンテンツの大半をお笑いとビジネスが占める状況を打破し、日本人に刺さる音声コンテンツを掘り当てることが重要になってきます。例えばアメリカではTrue Crime, 中国では声劇というジャンルが一代ジャンルとして確立され、若い世代の方もかなり聞いていますが、日本国内ではそのようなジャンルがありません。では日本人の特性を活かして楽しめるコンテンツとは何か。今の所ボイスコミックとオーディオドラマにチャンスがあるのではないかと私は感じていますが、長くなりそうなのでまた機会があればご紹介したいと思います。

国内にも音声コンテンツを日常的に視聴する習慣が形成され、皆さんが思い思いのコンテンツを楽しむようになってきた社会。この中で私たちはどのようにクリエイターの方々と組んでいけば良いのでしょうか。

先述した通り、音声コンテンツは最終的に人でしか生み出せない面白さ・価値によって完成されます。だから私たちがいくらAIを使ってコンテンツを作り出せたとしても真に面白いものは生み出せません。あくまでどのようなコンテンツジャンルが良いのか検証として自動生成に取り組んでいます。

ただ、その試行錯誤の中で私たちにしか得ることのできないデータが蓄積されていきます。このジャンルはこの地域のこの年齢層の方に聞いてもらえる・聞いてもらえなさそうなジャンルが実は若い世代には聞かれている。。等々

このデータとAIによる制作プロセスの効率化ノウハウをクリエイターの方々に提供し、世の中に面白い音声コンテンツを生み出し続けることがまずは一つのゴールになってきます。

実現したい未来

書いていて気づいたこともあるのですが、弊社の目標・目指す未来は段階に分けて大まかに三つあります。

まずは音声コンテンツの可能性を最大化し面白いコンテンツを世の中に生み出し続けること。

次に音声クリエイターが社会に出て輝ける土壌を作ること。

最後に全てのクリエイターが自分らしく社会に自分を発信できるようにすること。

全てのクリエイターが報われれば良い、とは正直考えていません。Youtubeも同じですが、地道に努力を重ね、本来は評価されてもおかしくない方々が正当な評価を受けることのできる未来が正しいと考えているからです。皆さんも、私が下手な喋りで生計を立てていたら嫌だと思うはずです笑

長くなってしまい、断続的に書いていたので一貫性のない文章になっていそうですがこの辺りで終わりにしておきます。少しでもラジオ・Podcastを聞いてみようかと思ってくれれば嬉しいです。

最後に少し宣伝。インターンを募集しています。

・ラジオ・Podcastが好きな方

・将来起業したいと考えている方

・スタートアップに興味がある方

・少しでも面白そうだと感じた方

ぜひ一度お話ししましょう。起業する学生の少ない一橋だからこそ、大きな肩書を背負って勝負ができると思いますし、なかなか貴重な経験を一緒に楽しめるのではと思います。ぜひ。

(経済産業省主催のJ-starXにてフィンランドへ派遣していただきました。)

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