今回お話を聞くのは商学部4年の奈良さん.

ゼミ選びを始めた時期から、2年間の活動内容を振り返ってお話をしていただきました。

2年生は間近に迫るゼミ選択を前にして、どのように情報収集をしたら良いのか、何を基準に判断したら良いのか、そもそもゼミでどんな活動をするのかわからない方も多いと思います。

そんな疑問を解消することができる記事になっています。ゼミ選択・選考に悩む2年生は必見です!!

ゼミ選びを始めた時期は?

11月頃からシラバスで情報収集を始めました。

12月頃からは、各ゼミの専門分野や使用するテキスト、課題の量などの情報が集約された情報サイトを見ていました。

加えて、オンラインでのゼミ説明会が昼休みの時間帯に開催されていたので、3つか4つのゼミの説明会に参加しました。

1月頃からは、商学部の先輩に自分が気になっているゼミの雰囲気などの情報を教えてもらっていました。

他の人の話を聞いていてもこれが平均的なスケジュール感だと思います。

ゼミを選ぶ際に参加したイベントは?

3,4のゼミの説明会に参加しました。平日の昼休みの時間帯にZoomで開催されていました。

気になっているゼミの説明会にどうしても参加できない時は、同じサークルの商学部の友達に参加してもらい、後日情報共有をしてもらっていました。最終的なゼミの選択は自分の意思で行うべきだと思いますが、情報を収集するときは周りの人と連携することが大事だと思います。

オープンゼミは少しハードルが高いように感じたので参加しませんでしたが、今振り返れば参加しておけばよかったと思います。

ゼミ選びの情報源は?

ゼミ情報のまとめサイトや、シラバス、X(旧Twitter)などを主に用いていました。

まとめサイトはとても参考になりました。サイトに掲載されていないゼミもありましたが、担当教員の専門分野や、輪読かグループワークかといった授業の形式や内容、課題の量などの情報が集約されていてゼミ同士を比較しやすかったです。

また、ゼミがXのアカウントなどを持っている場合には、質問箱でのやり取りは参考になりました。より詳しい情報が知りたい人はDMで直接聞いてみるのも良いと思います。

他にも、一橋大学図書館のMy Libraryから過去のゼミ生の卒業論文のタイトルを見ることもオススメです。

タイトルをざっと眺めるだけでも、そのゼミの自由度を推し量ることができました。

大学図書館では過去のゼミ生の卒業論文を実際に読むこともできます。私も友人と大学図書館で過去のゼミ生の卒業論文を読み、ゼミ選択の参考にしました。

ゼミの担当教員の研究内容や専門分野について知りたい場合は、教員のホームページを確認することが最も確実な方法だと思います。

著作などがあれば合わせて確認しておくことでゼミ選考を有利に進められるかもしれません。

ゼミの絞り方は?

最初に学問分野で絞り込みました。大学1・2年生の時に履修した講義の経験から、金融や会計の分野よりもマーケティングの分野の中からマーケティングが自分に合っていると感じ、マーケティングのゼミを中心に情報収集しました。

マーケティングの分野の中でも自分の興味関心から離れているものを除外することで、いくつかのゼミに絞ることができました。

ゼミの形式が輪読中心なのかグループワーク中心なのかや、課題の量が多過ぎないかなどを考慮して決めました。

ゼミ選考の対策は?

勿論ゼミによって異なる部分はありますが、自分の経験と周りの人の話を総合すると”事前にしっかりと対策すれば”ゼミ選考は突破できると思います。

友人から聞いた話ですが、ゼミ選考が始まる前の1月にゼミの担当教員に自分自身が興味を持っている分野に関しての質問などをメールでやり取りしていて、それが選考の際に有利になったということを聞いたことがあります。

基本的にどのゼミの選考であっても面接が行われ、志望理由などを説明することが求められます。

そのため、担当教員の専門分野や著作に関しての知識を頭に入れておくことは非常に大事だと思います。

ゼミの満足度は?

ゼミでの学習・研究とゼミ生との交流の両方に満足しています。

学習面では、自分が取り組みたいと考えていたマーケティングの学問について専門の指導教員の下で学ぶことができたので満足しています。

青二歳の自分とは違った視点から教授のご指摘をいただくことができました。

教授からは、ゼミの中で指摘をいただくだけでなく、ゼミ生の歓迎パーティを教授の立派なご自宅で行ったり、普段から気さくに話しかけていただいたりしました。

また、ゼミの同期との濃密なつながりができたことも満足度を高めてくれました。

ゼミによってそこに所属するゼミ生のカラーは違いますが、私の場合はゼミ同期といる時間が居心地が良かったです。

就活で忙しい時期を除いては、ゼミ終わりに毎週食事に行ったり飲みに行ったりしていました。

卒業旅行もゼミ生10人以上で行く予定になっています。

ゼミ合宿は?

ゼミ生と指導教員の先生と共に2泊3日で静岡県の掛川に行きました。掛川茶という地域の名産のお茶があって、ゼミ合宿でゼミの同期との仲も良くなりました。

マーケティングの授業の延長上の活動を行いました。

ゼミ合宿もそれぞれのゼミによって位置付けや内容が大きく異なるようです。

夜の時間少しだけ発表をして、それ以外の時間はBBQとかレジャーを楽しむゼミや、海外でゼミ合宿を行うこともあるそうです。ゼミ合宿についてもXの質問箱などで聞いてみるのもいいかもしれないですね。

思っていたのと違ったことは?

5限のゼミの中にはゼミ時間が延長するゼミもあると聞いたことはあります。また、ゼミによっては3・4年生合同で行うため、2コマ出席することが求められるゼミもあります。1コマと勘違いして他の授業の履修を入れないよう注意が必要ですね。

ゼミ選びの際に厳しいゼミに入りたくなく緩いゼミに入った人の中には、

大学3年生の時何もしていなくて、緩過ぎることで拍子抜けしてしまった人の話を聞いたことがあります。

また、就活の面接で大学でどんな勉強をしていたのかを聞かれることもありますが、あまりにゼミの活動に取り組んでいないと、喋ることがない事態に陥ってしまいます。

ガクチカのメインで学部時代に学んだことを喋る人は多くはないかもしれませんが、問われた時に答えられないようにはしたいです。

卒論に関しても、9月10月に参考文献が決まっていない人もいるので、緩すぎるゼミに入るのもあまりお勧めできないです。

1週間で課題に割く量や時間は?

ゼミによって大きく異なると思います。

自分が所属しているゼミでは、何か進捗を作って発表するのが3週間に1回程度でした。その発表ができるように準備をするのもが主な課題でしたね。

1週間におおよそ6-9時間くらいの時間を割いていました。

4年生になってゼミ以外の授業を取らなくても良い、いわゆる”3年決め”をし、就活もしていましたが、ゼミの準備で他のことができないという感じではありませんでした。

卒論になると調べる量も多いし、先行研究を調べなくてはいけないので、もう少し時間をかけていましたね。

もう一度ゼミ選択ができるとしたら?

同期の雰囲気やゼミの雰囲気がとても大事だと思います。

自分は考慮しませんでしたが、もう一度選べるのだとしたらオープンゼミなどでゼミや担当教員の方の雰囲気を知っておくのが大事だと思います。

オープンゼミにいくのは、少しハードルがあるように感じますが、悔いなくゼミ選びをする上では大事だと思います。

ゼミ選択を行う2年生にメッセージ

結局そのゼミに入ってみないとわからない部分も多いと思います。ゼミ生の雰囲気は年によって微妙に変わりますし、ゼミの内容が去年と同じという確証もないです。

ただ、ゼミの内容に興味を持てないと辛くなると思います。

特に卒論を書く際には、多くの時間を一人で費やさなければいけないので、自分の興味が持てそうな分野を探すことがまず第一だと思います。

本日は貴重なお話ありがとうございました!!

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北川諒

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