一橋大学にいる、留学生へのインタビューは度々行ってきましたが、今回は、一橋から海外留学に行った学生へのインタビューです!

今回取材を行ったのは、商学部4年生の入山紗香さんです!

Vol.1では実際に入山さんがメキシコへ行かれた経緯、食文化を中心に語っていただきます!

以下、Vol.1です!

留学先はまさかのメキシコ!!

熊谷)本日はよろしくお願いいたします。まず軽く、留学先の情報を教えてください。

入山さん)留学先はメキシコで、大学のあった場所は、首都のメキシコシティから少しだけ南に行ったところにあるクエルナバカです。大学の名前は、Universidad Internacional(日本語でいう国際大学)です!

熊谷)綴りが難しいですね(笑)何か月ぐらい行かれたのですか?

入山さん)今、大学4年生なんですけど、年次的には大学5年目で、4年生に上がるタイミングで一度休学して、1年間程度留学しました。登校したのは10か月程度ですかね。

(クエルナバカの、Universidad Internacionalの外観)

他の人と違う武器を求めて…

熊谷)ありがとうございます。長く行かれたのですね。ところで、数ある留学先から、なぜメキシコを選んだのでしょうか?

入山さん)まず留学に関しては、高校生の頃からなんとなく、大学生のうちに長期留学したいなと、漠然と考えていました。アメリカなのかヨーロッパなのかなどは考えていなかったのですが、生まれてから1年半ちょっとメキシコに住んでいた経験があって、なんとなく行きたい気持ちがあって、その流れで最初はスペイン語の授業を大学で取り始めました。

熊谷)もともとメキシコへ行ったことはあったんですね。

入山さん)記憶があるわけではないんですけどね(笑)ただ、勉強しているうちに、帰国子女には英語じゃ勝てないなってことに気づいたことと、欧米には、いつでも仕事で行く機会があるんだろうなっていうことを思ったこと、他の人とは違う武器になるものはスペイン語なのかなということで、スペイン語ちゃんと話せるようになりたいなという気が1・2年生の時に芽生え始めました。そこで、休学して本気でしゃべれるようになろうと思って、3年生の夏に、メキシコに行くことを決めました。

立ちふさがる言語の壁

熊谷)ありがとうございます。メキシコへ行く前に不安だったことはありますか?

入山さん)英語が全く通じないところですね。国として教育レベルが高くないので、英語が喋れる人なんて一握りなんですよね。日常会話というレベルでも通じなくて…。

スペイン語を1〜2年文法を勉強しただけで、旅行くらいはできるくらいのレベルの状態で行くことはすごい不安でした。ほぼ喋れない状態でどうコミュニケーションするんだろう、友達なんてできるのかなということは不安でしたね…。

熊谷)言語のハードルは大きいですよね。

入山さん)あと衛生状態も不安でした。

熊谷)確かにその点も不安ですよね。

入山さん)でも、一回住んでいて、知り合いが何人かいたというところで、不安はだいぶ薄まっていたというか、まあ何とかなるだろうくらいの気持ちではいました(笑)

「ポソレ」が楽しみ!

熊谷)逆に、楽しみだったことはありますか?

入山さん)自分が赤ちゃんだった頃の写真で見てた場所に行けることは勿論楽しみで、友達を作れるかなというワクワクもありました。あとは、食べ物がおいしい事ですね。

熊谷)具体的にどんなメキシコ料理が好きですか?

入山さん)タコスですかね。

(入山さんがよく通われていた学校の近くのタコス屋)

熊谷)有名ですよね。

入山さん)あとは、ポソレっていうスープがあって、それが好きで、楽しみにしてました。タコスは割と日本でも食べられると思うのですが、ポソレは日本のメキシコ料理屋にはなかなかないので、恋しさは若干ありますね。こんな感じです。

画像は、Wikipediaから (Pozole – Wikipedia)

熊谷)ポトフみたいな感じですね?知らなかったです。

入山さん)あー、ポトフに近いかも。でも、もう少し辛いですかね。

食べる、飲む量が、まず違う!

熊谷)もう少し広い質問ですが、食文化について、日本との違いはありますか?

入山さん)ずっと何かを食べていることですかね。一日三食みたいな概念がまるで存在しない。おなかすいたら基本口に何か入れるので、歯磨きはいつのタイミングでするんだろうみたいなレベルでずっと食べているんですよ(笑)私は、胃が小さいので、結構順応するのが大変でした。

熊谷)それは慣れるものなんですか?

入山さん)いや、慣れないですね(笑)なので基本、食べるところについていくだけ行って、喋るだけ喋って、何も食べないということもよくありました。

熊谷)日本だったら、食事の場に行ったら、絶対に食べないといけないみたいな暗黙の了解があるじゃないですか。そういうのはないのですか?

入山さん)全然ないです。別に何も食べないで座ってても、友達も、お店の人も、何も言わないですよ(笑)あと、食文化かはわからないのですが、めっちゃお酒飲みますね。基本的にテキーラしか飲まないんですよ。

熊谷)テキーラだけですか!度数高いですよね?ビールとかは飲まないのですか?

入山さん)まず、テキーラは安いんですよね。学生が手を出しやすくて、割り材とか買ってくるので、ボトル一本を四人で開けちゃうんです。

熊谷)すごいですね…。

入山さん)向こうの人はお酒強い弱いの概念がなくて、全員もれなく強いんですよね、だから、私が一番飲んでいないのに一番酔ってるみたいなのはありました。

熊谷)これは慣れるものですか?流石に慣れないですよね(笑)

入山さん)だから、自分を守る方法、断る勇気を学びました。日本では断ったらダメだよっていう雰囲気があると思うんですけど、そういうのはないので良かったです。

熊谷)ないんですね。良かったです。一安心ですね(笑)

メキシコは野球の国…じゃない!?

熊谷)他に、文化についてですが、例えば、スポーツで、日本と違うところはありますか?

入山さん)スポーツですか…。私が現地で驚いたのは、サッカー一強というところですね。私、サッカーと野球だったら野球の方が好きなんですけど、野球に人権がありませんね、あの国は。(笑)

熊谷)意外ですね(笑)中南米といったら、野球じゃないですか?

入山さん)それが、本当に誰も野球見ていなくて、それこそ私が帰国してすぐの時期にWBCがあったんですけど、日本とメキシコって激戦だったじゃないですか。その時、友達に、「WBC見た?」と聞いたら、そんなのやっているのも知らなかったみたいなレベルで、悲しかったです(笑)


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熊谷 唯志

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